中学受験に対していつから本気で取り組むべきなのか?
私たちの中学受験の経験を踏まえて執筆させていただきます。
内容は、一般的な受験に向けての取り組みとはかけ離れている。考えが甘い。『運』とも言える内容に思われるかもしれませんが、何が結果に有効的にはたらいたかも踏まえ、まとめました。
私たちは、都市部から離れた田舎に住んでいます。合格した学校への通学は電車で1時間を要します。
両親が高卒なのに、子どもは県内トップの中高一貫校へ合格。
決して、恵まれた環境ではありませんが、夢を追いかける子どものため、できる限り親子で努力した結果だと思っています。
いつから本気で始めるの?
中学受験に向け本気で学習を始めるタイミングは4年生からが最良と考えています。
まずは本人が心から中学受験を目標としていること、その上で意欲を長期的に維持し、受験当日に成果をすべて発揮することが大切だからです。
低学年から中学受験を目標にすることは良いことなのですが、まずは、学校の授業を疎かにせず、学習意欲高めることが重要です。
中学受験の意味をよく理解せずに見切り発進、押しつけは長期的な取り組みの中、途中で挫折してしまいます。
その結果、受験時のベストを出せずに終わってしまうリスクが高くなると本末転倒ですよね。
受験で出題される問題の範囲は、4年生から6年生の内容が中心のため、低学年では、基礎をきちんと身に着け、学習のスタイルを確立することに重点を置くほうがいいでしょう。
4年生からは、自分の夢に向かうための受験であるということの意味を理解し、3年間のスケジュールを親子で立てることが重要だと考えています。
中学受験を視野に低学年からやっておくこと
保護者が中学受験に早い段階で興味を示し、低学年のうちから受験に向けてできることは何か。
中学受験では、「思考力」と「論理的に物事を説明する力」が求められる場合が多いです。
それを高学年時の1、2年で身につけるのは時間が足りないですよね。
だからこそ低学年ではこの二つの力を身に着ける時間にすることがとても有効になります。
では、具体的にどのような取り組みをすべきか。
まず、思考力をつけるという点では、「読書」をがおすすめの方法になります。
そこで大事にしてほしいことは「なぜそうなるのか」という部分。
そういったことを考えることで論理的に物事をとらえられるようになるんです。
また、初めのうちは疑問を子ども自身が見つけることは難しいもの。
そのようなときは、親から質問をしてみると良いです。
この「なぜそうなるのか」を考えることは論理的に物事を説明する力をつける事にも役立ちます。
どんな本を読んだら良いのかも難しい問題なんですが、小学生新聞だと本人も取り組みやすく間違いないです♪
公式サイト:朝日小学生新聞・朝日中高生新聞
次に「論理的に物事を説明する力」をつけるという点では、「なぜそうなるのか」をもう一段階進化させて「なぜそう考えたか」にする必要があります。
この力にを養うためには、家族の会話の中で「身近な出来事について話す」ことが効果的です。
もちろん読書も効果的なんですが、読書が難しい場合でも家族の会話の中で「身近な出来事について話す」ことが簡単で取り組みやすいです。
子どもの些細な疑問について、保護者が敏感に反応してあげるんですね。
子どもが一生懸命説明している間は、間違っていたとしても途中で否定せず、最後まで耳を傾けることが大切です。
そして話が終わった後に、そのことについて深く話をすすめて欲しい。
対話になることで家族のコミュニケーションが図れ、子どもの特技や興味、目標が共有できる。
高学年になった際はもちろん、中学受験、ましてやその後の将来においてもかなり重要なことです。
もしも低学年時からの取り組みが読書だけでは不安!というのであれば、オススメできる教材があります。
低学年からやっておきたいのは、玉井式の国語的算数教室です。
大阪近郊でないと難しいですが、資料請求をするだけでも受験に役立つと思います。
公式サイトを見てもらうとわかりますが、玉井式国語的算数は「自分で読む力」を養ってくれる講座です。
「算数の文章題」と聞くと一般的には2~4行程度の問題をイメージされるかと思います。
しかし、玉井式国語的算数の中の「ものがたり算数」では、テキスト1ページすべて問題文、ということが多々あります。
その長い問題文が自分の力で読めるようになります!
中学受験はいつから準備すればいい?
中学受験に向けての精神的、環境的なスタートについても4年生からで良いでしょう。
まだまだ、成長期とも言える年齢で受験は相当な負荷がかかります。
勉強、精神、環境の三つのバランスが崩れると中学受験で結果を出すことは難しいと言われています。
負荷を将来の土台と考え、この三つをバランス良く維持していくことが合格へのカギを握っているのです。
また、中学受験を見据えて保護者がすべきことは、受験したい学校の情報収集をおこなうこと。
レベル、環境、カリキュラム、通学手段、学費などですね。
憧れだけで進められる話ではないので、どのような取り組み方があるか知っておくことが親の役割です。
我が家の例では小学4年生時に全国統一小学生テストに参加。
当時勉強に自信があった子どもは、問題と結果に衝撃を受けたようでした。
全国での自分の立ち位置が数値化されたことで、本人の心を動かしたのでしょう。
ちょうどそのタイミングで、某大手塾主催の中高一貫校受験希望者の模試が開催されたため前向きにチャレンジ。
そこでは保護者会があり、合格実績や学校の特徴やレベル、入試情報など聞くことが出来ました。
ただし、情報提供とともに多くの塾生を獲得したいという事実があるでしょうから、すべて鵜呑みにする必要はないですね。
低学年からやっておくべき準備でも紹介していますが、保護者として情報収集は重要です。
ここで模試の結果を受けて、更に本人の意欲が高まったのでした。
中学受験で塾に入るタイミングはいつから
さて、実際に学校の授業だけでは中学受験は難しいと感じますよね。
塾に入るメリットとして、情報収集はもちろん、受験に向けて子供の学力レベルを知ることができるので、計画的に進めやすいです。
もちろん合格実績のある塾は心強いのですが、それらの塾は都市部に集中しています。
地方には対応できる塾はほとんどないのが現状ではないでしょうか。
公式サイト:個別指導塾のスタンダード
ここも情報収集として、資料請求をするだけでも親として子供のためにしてあげられることの一つです。
さらに家の近くに教室があれば、ぜひとも通わせてあげたいものです。
4年生からの場合と勉強時間
4年生で入塾した場合、まずは基礎の定着と、応用、授業の先取りになる場合が多いです。
主に、算数と国語の2教科を受講する方が多いですね。
家庭での学習時間としては、学校の宿題以外に一日1時間はとりたいところ。
ここからのスタートには受験までの時間にも余裕があり、苦手科目克服や振り返りにも時間を使える。
そして、読書の時間も大切にしてほしい。
公式サイト:朝日小学生新聞・朝日中高生新聞
5年生からの場合と勉強時間
5年生からの入塾は、特に受験科目が「総合問題」となった場合、算数、国語、理科、社会の主要4教科に加えて、家庭科や音楽といった実技の科目も出題されている。
そうなると、塾においても対策講座受講が重要となる。
そして、低学年からすすめている読書は、長文の読み取りや、回答を説明する際、そして作文にも有効になる。
6年生からの場合と勉強時間
6年生からの入塾となると、最低限、夏までには小学校のカリキュラムを終え、夏以降は過去問や苦手個所の克服に時間を使いたいところでしょう。
そして、模試を活用し自分の偏差値を確認。
結果がなかなか出ない時期でもあるが、焦らずに当日にすべてを発揮できるように努力する時期となります。
間違った問題は必ず振り返りをしてほしいですね。
なお、10月頃からは願書提出など事務的な準備が増え、本格的に受験が始まったという感覚があります。
志望動機や将来の夢などを提出することになると思うのですが、塾では、面接も含めてそれらにも対応してくれるので活用すべきですよね。
実際の塾費用
塾費用はかなり高額なものなります。
塾へ通う期間と科目が増えれば、年間で数百万とも言えるんじゃないでしょうか。
通常の授業代に管理費、教材費、模試代、各種講習代などは別途支払う形になるので、保護者としては費用面での計画も重要になります。
我が家の場合は、地方に住んでいるために志望校の受験に対応できる塾が身近にありませんでした。
3歳から英会話スクール、1年生からそろばん、4年生から個別指導を受け、6年生時には都市部にある大手塾の対策ゼミに月2回通っています。
基礎や応用は個別指導で身に着け、受験に向けての実践的なものは対策ゼミ。
英会話は将来を見添えて、そろばんは計算力と集中力を付けることで、乗り切った経過がある。
年間の費用面でも100万円にはならなかった。
中学受験でいつから小学校を休むか?
受験日に向け、通常の学校生活をどのように考えるかは賛否あるだろうと思います。
子ども自身の性格によるとも思うのですが、我が家では特に学校を休ませるという手段を選択しませんでした。
体調管理や受験対策で学校休むのかという議論が毎年巻き起こっていると思うんですが、今までのペースを崩さずに受験を迎えることが大切なんじゃないでしょうか。
直前にスパートをかけるというよりも、どちらかというとイメージトレーニングに重点をおいて過ごしました。
親子で受験日前日から受験当日までのイメージを何度も話します。
受験に向けた心得や、会場がどんな状況かは塾で話を聞いています。
しかし、実際のイレギュラーな事案に遭遇すると混乱してしまう。
そのリスクを減らすため、事細かに話をして対応できるようにした。
特に面接については、第1グループだったため、昼食を満足に食べる時間もなく、すぐに開始することを伝え、気持ちの切り替えができるようにイメージを作って準備をしました。
教室には大手塾生の集団がいるが、気にしない事も伝えた。
学校を休むことで集中できることはあるのでしょうが、その時期になると精神的にもかなり不安定になってくる。
それらが、学校生活で和むのなら休む必要はないですよね。
逆に、ストレスになるのであれば休ませることも必要だろうと思います。
まとめ
中学受験は、子どもだけ、親だけの気持ちでは乗り越えるのが険しい道のりになる。
親子で同じ目標に向けて、足並みをそろえる事が重要だ。
そして、ベストを尽くせるタイミングを受験当日に合わせる事。
大手塾に数年通い、常に模試でも合格圏内とされていた子でさえ、結果を出せないこともあります。
そして、中学受験がゴールではなく、通過点。
それらを共に心に留めた上でスタートしてほしいものです。
これから受験を考えているのなら、まずは、情報収集。
そして、長期間でのスケジュールを立て、基礎を身に着け、4年生からは、応用。
そして、高学年では受験科目に合わせて模試を活用し、本人にあった塾を選ぶこと。
6年生になると、デリケートな時期にもなるので本人の気持ち考えながら、親はサポートしていきたいものです。
そして、どのような結果になろうとも、最終目標は自らの夢を叶えること。
ゴールは先である。
一つの挑戦として望むことが、受験をしたことが、人生の糧となる事でしょう。